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A BILINGUAL MOTHER
MOUSE
(バイリンガルのお母さんネズミ)
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One day, a mother mouse and her child were taking their daily stroll when out of the blue, they were cornered by a cat.
(ある日、ネズミのお母さんと子供がいつもの散歩をしていたとき、突然、ネコに襲われそうになりました。)
Keeping calm, the mother mouse yelled out "Woof! Woof!" Startled, the cat ran off in fear.
(お母さんネズミは、落ち着いて「ワン!ワン!」と叫びました。びっくりしたネコは、怖くなって逃げ出しました。)
The mother mouse then hugged her child and said, "Now you can see why it's so important to learn a foreign language."
(そして、お母さんネズミは子供を抱きしめて言いました。「これで、外国語を勉強することの大切さが分かったでしょ」)
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HOW
ARE YOU?
Mr. Tanaka, who had been studying English conversation for many years, decided to set off on a trip to the States in order to test his language skill.
(田中さんは、長年勉強してきた英会話の腕前を試そうと、アメリカ旅行に出発した。)
However, when he arrived at Florida Airport,
the scorching heat caused him to feel dizzy, and he fainted [passed out].
(ところが、フロリダ空港に到着すると、猛暑のため意識がもうろうとして倒れてしまった)
When the emergency paramedics came to the rescue, they asked him, "How are you?" and Mr. Tanaka, with ultimate effort,
answered, "I'm fine thank you, and you?"
(通報を受けて駆けつけた救急隊員が田中さんに「ハウ・アー・ユー?」と尋ねると、田中さんは必死に答えた。「私は元気です。尋ねてくれてありがとう。あなたは元気ですか?」
【解説】 日本では(特に1960〜1980年くらいの中学1年生の英語の教科書で)、"How are you?"
と尋ねられたら、"I'm fine thank you, and
you?"と答えるものだと教えられている。
体調や症状を聞かれたときの答え方には、以下のような表現があるので覚えておこう。
目まいがします。→ I feel dizzy.
頭痛がします。→
I have a headache.
ここが痛いんです。→
I have [feel] pain here. または It
hurts here.
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THE
WATERMELON PATCH (スイカ畑)
There was a farmer
who cultivated watermelons for a living.
ある農夫がスイカ栽培を営んでいた。
He was doing fine
but was bothered by his watermelons being stolen overnight.
栽培はうまくいっていたが、夜中にスイカが盗まれることが悩みの種だった。
After thinking of
a strategy on scaring off these thieves and putting an end to this
situation once and for all, the farmer decided to post a sign that read,
"Warning! One of the watermelons in this field is injected with
deadly hot pepper sauce!"
その農夫は、泥棒を怖がらせて、スイカが二度と盗まれないようにするための方法を考え、「警告!この畑には、死ぬほど辛いタバスコが注入されたスイカが1個あります」と書いた看板を畑に立てることにした。
The next day, one thief looked at the sign,
scribbled something on it, and ran off.
(翌日、泥棒の一人がその看板を見て、いたずら書きをして走り去った)
When the farmer
returned to inspect his watermelon patch, he saw that none were missing,
and to his surprise, he found that his message was crossed out and above
that, it wrote, "TWO are now like that!"
(農夫がスイカ畑に戻ってみると、スイカは一つも盗まれていなかったが、驚いたことに、彼が書いた文章は線で消されて、その上に「現在、そういうスイカが2個あり!」と書かれていた)
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THE
PASSWORD
Taro loved surfing the net, and at the same time, wanting to improve his English, he often accessed oversea websites.
(太郎はインターネットが大好きで、英語の勉強を兼ねて海外サイトにもアクセスしていた)
When his mom glanced at his desk, she saw a memo that wrote:
(母親が太郎の机の上を見ると、次のように書かれたメモがあった)
Password:
EightmanDoraemonPokemon
She asked Taro why he had such a long password.
(母親は太郎に、どうしてそんなに長いパスワードにしたのか尋ねた)
He
then responded, "That's because the password had to have at least three characters."
(そして、太郎は答えた。「だって、パスワードには少なくとも三つのキャラクターが必要なんだもん」)
【解説】 この場合の
character は、“文字”の意味だが、太郎はアニメなどの“キャラクター”の意味しか知らなかった。
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WHERE
DID I COME FROM?
Meg got married, moved to
New York, and gave birth to a baby girl named Lisa. When Lisa turned 6 years old, they moved to Hawaii.
メグは、結婚してニューヨークに引っ越し、そこで長女のリサを出産した。その後、ハワイに引っ越して、リサは6歳になった。
One day, Lisa asked her mother, "Mom, where did I come from?"
ある日、リサは母親に尋ねた。
「ママ、私はどこから来たの ?」
Hearing this, she thought that the time had finally come to talk about the birds and the bees
with Lisa, so she explained the whole process from how a man and a woman falls in love to how a baby is born using illustrations.
母親は、とうとう生命誕生の秘密を包み隠さずに話すべき時が来たと判断し、男女が愛し合って、子どもが生まれるまでの過程をイラストを描きながら説明した。
Lisa's eyes widened with surprise and she listened with great interest.
リサは、びっくりして目をまん丸にして、興味津々と聞いた。
After her mom finished, Lisa then responded, "Wow!!! Dad's explanation was much more simpler! He said that I came from
New York!"
母親の説明が終わると、リサは言った。「わー!すごーい!
パパの答はもっと簡単だったよ。ニューヨークからだって 」
【解説】 「come from」 は、本来、「どこどこから来る」 という意味で、物事がどこからやって来たのか、どこから発生したのかということを表し、人については 「どこどこの出身である 」 という意味になる。このジョークでは、母親は 「子どもはどこから生まれてくるのか 」 という意味に受け取って、生命の誕生について詳しく説明したのだが、父親はそのような説明をしたくないので簡単に「ニューヨーク出身だよ 」 という説明で済ませた。
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欠陥品をアクセプトする
アメリカのある自動車メーカーは、日本企業に
5万個の部品を発注することにした。その契約書には、不良品を
1万個につき 3個アクセプト(accept)すると記載されていた。
納入期限ぎりぎりになって、その日本企業から部品が届き、次のように書かれたレターが入っていた。
「良品5万個、不良品15個、合計5万15個のパーツを納入致します 」
【解説】 この日本企業の担当者は、acceptには 「受け取る 」 という意味しかないと思いこんでいたために、1万個あたり 3個の不良品 を出荷しなければならないと解釈した。acceptの本来の意味は、「同意して受け入れる 」 であり、契約書に書かれていた英文は、「1万個 あたり 3個の不良品を“容認する ”」 という意味。
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Any key
コンピュータは初めて、英語は不得意な若手商社マンの田中さんがアメリカに転勤になった。現地でコンピュータを購入したが、もちろんマニュアルは全て英語。だが辞書を引き引きなんとか一つ一つマニュアルどおりに進めていった。
「"Press return key." か。よし、このキーだな、えい、よしうまくいった。」
「"Press delete key" か。よしこれだな、えい !」
しかし、どうしても見つからないキーがある。迷ったあげく勇気を振り絞り、サービスセンターに電話することにした。
サービスセンター: How may I help you?
田中: Where is the 'any key'?
【解説】 "RETURN key" "DELETE key" などと同じように "ANY key" というキーがあると思ってしまった。press any key は 「任意のキーを押してください 」 の意味。
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見てるだけ
場所:免税品店
女性店員が大きく胸のあいた Tシャツを着て、レジのカウンターで、一心に伝票のチェックをしている。
店に入ってきた田中さんは土産物を見ながら、どうしてもその胸元に視線が行ってしまう。その時、ふいにその女の子が顔をあげ、田中さんと目 (め)が合った。
女性店員: May I help you?
太郎: No, I... I'm just watching.
【解説】 I'm just looking(ウィンドウショッピングです)と言うべきところを、「じろじろ見てるだけです 」 と言ってしまった。日本語では watchも lookも共に 「見る 」 なので混同しやすい。
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何もありませんが
明治時代、ある外交官が外国人を集めて家でパーティーを開いた。
応接室で客を待たせ、外交官の奥さんは広間に料理を並べ、客に料理の準備ができたことを知らせようとした。
「外国からのお客様。失礼があってはいけない。礼儀を尽くさねば 」
彼女は英語で話す決意をした。英語は学校で良い成績だったものの、あまり自信はなかった。
彼女が応接室のドアを開けると、客が彼女に注目した。
"Thank you for waiting."
客はにこやかな顔をした。
「よし、いける 」
"There is nothing to eat, but please eat the next room."
【解説】 「何もありませんが、次の間でお召し上がりください 」 と言おうとしたが 「食べ物はありませんが、隣の部屋をお食べください 」 になってしまった。
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女の子
花子のイギリス留学中に、日本にいる姉が無事女児を出産した。
英語が得意だという父が、そのことを知らせようと、花子のホームステイ先のジョンソン家に電話をした。
電話に出たジョンソンさんは、男の子か女の子かを知りたかったので尋ねた。
"Is it a boy or girl?"
そして父親は、"Female."(女性でした)と答えた。
【解説】 ビジネス英語にしか慣れていない父親は、「女」 を表す単語 (たんご)は female が上品であろうと判断した。しかし、female は赤ちゃんには使わない。
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タイタニック
豪華客船「タイタニック」は今まさに沈没しようとしていた。船長は、子どもと女性を優先的に救命ボートに乗せ、男性客には海に飛び込むように命じた。ところが、男性客の誰もが救命ボートを奪い合ったので、船長 (せんちょう)は彼らに向かってこう言った。
「紳士なら飛び込め !」−−すると、イギリス人たちが飛び込んだ。
「飛び込めば英雄になれる !」−−アメリカ人たちが飛び込んだ。
「船長の命令だ !」−−ドイツ人たちが飛び込んだ。
「飛び込むと規則違反だ !」−−イタリア人たちが飛び込んだ。
「さっき、グラマーな美人が飛び込んだぞ !」−−フランス人たちが飛び込んだ。
まだ船上に残っている一人の日本人に船長は言った。
「他の人たちはみんな飛び込みましたよ 」 −−日本人はすぐさま飛び込んだ。
【解説】 “周囲の人たちと同じように行動する ”という日本人の特徴 (とくちょう)をネタにしたジョーク。このように人種や民族の特徴をネタにしたジョークをエスニックジョークと言う。こういうジョークをきらう人もいるので注意が必要。
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ばか
2台の車が、離合できない細い道(road that is too narrow for two cars to pass)で、かちあった。一方のドライバーが叫んだ。
「オレは idiot(ばか)のためにバックなんかしないぞ!(I never back up for an idiot!)」。
相手は、おだやかな口調で答えた。
「だいじょうぶ。ぼくはいつもそうしてるから ( That's ok. I always do.)」
【解説】結局は、「ばかのためにバックなんかしないぞ!」と言った方がばかだということになる。I always do. の do は、動詞の反復を避けるために用いる“代動詞”であり、具体的に言えば I always back up for an idiot.(ぼくはいつもばかのためにバックしているんですよ)という意味になる。
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それを言っちゃだめ
4歳になるルーシーの誕生日に、隣に住むホワイトさんが誕生日プレゼントを持って来てくれた。
「ルーシー、お誕生日おめでとう。これはプレゼントよ 」 と言いながらホワイトさんはルーシーにプレゼントを手渡した。
隣にいた母親は、何も言わないルーシーに言った。
「何かをもらったときはお礼を言わないといけないでしょ ?」
ルーシーは困った顔をして答えた。
「でも、この前、ホワイトさんがお菓子をくれたときにサンキューって言ったら、『それを言っちゃだめ 』(Don't mention it.) って言ったんだもん 」
【解説】 ホワイトさんは、以前ルーシーにお菓子をあげたときに 「サンキュー」と言われて、「お礼なんていいのよ 」 という意味で Don't mention it. と言ったのだが、ルーシーは、「それを言っちゃダメ 」 と解釈していたというジョーク。
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亭主関白
ボブとハリーはバーで一杯やっていた。ボブは自分の亭主関白ぶりを自慢したあとで、ハリーに尋ねた。「おまえは女房の尻にしかれてるんじゃないのか?」
「そんなことないさ!」とハリーは言い返した。「口げんかしたときは、いつだってオレが最後のせりふ(last word)を決めてやるのさ」
「ほほー、いったい何て言うんだ?」
「ごめんね(I'm sorry.)」だ
【解説】 last word には、文字どおりの「最後の言葉」という意味以外に、「決定的な一言」という意味がある。ハリーにとっての last word は、「ごめんね」と女房に謝って、口げんかを終わらせることだった。「議論では女には勝てない」という意味の諺で Women will have the last word. という表現がある。
Don't mention it.は、相手が謝罪したときに 「いいえ、いいんですよ 」 という意味の返答としても使える。
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MADE IN JAPAN
とある外国に出張でやってきた日本人。空港からタクシーに乗り込んだのだが、スピードが遅いのでイライラしだした。
「もっと速く走れないの!?」
「これで普通さ 」 ドライバーは答えた。
外を見ると、トヨタの車が追い越していった。
「ほら、日本車はあんなに速いんだ 」
次にホンダが追い越していくと、
「見てごらんよ、また日本車が追い越していったよ。日本製のものは性能がいいんだ 」 と皮肉たっぷりに言った。
目的地について彼は尋ねた。
「いくら ?」
「100ドルです 」 とドライバーが答えた。
彼は驚いて、「そんなの高すぎる!どうしてメーターがそんなに上がってるんだ ?」
ドライバーはにっこり笑って答えた。
「このメーターは日本製なんですよ 」
【解説】 ドライバーの最後のせりふは、「このメータは日本製だから、性能がよくてメーターの数字がどんどん進む 」 という意味。日本製のものを自慢しすぎたことがあだとなった …。
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電球ジョーク
Q:電球1個を取り替えるのに何人の日本人観光客が必要か。(How
many Japanese tourists does it take to change a lightbulb?)
A:10人。一人が電球を持ち、9人がその写真を撮る。(Ten -- one to hold the bulb and nine to take a picture of it.)
【解説】 これは、「電球ジョーク」として知られているもので、このジョークを作る人は
How many の直後に皮肉を言ってやりたい対象を入れる。
電球1個を交換するくらいは人間ひとりでできることだが、わざと複数形にして、「ひとりではできない愚かな人たちだ」という意味を持たせる。
このジョークでは、海外旅行でカメラを首からぶらさげて写真を撮りまくる日本人を皮肉っている。
Q:電球1個を取り替えるのに何人の日本人観光客が必要か。(How
many Japanese tourists does it take to change a lightbulb?)
A:6人。一人が電球を持ち、5人が方向を尋ねる。(Six -- one to hold the bulb and five to ask for directions).
【解説】 海外旅行中に道に迷ってウロウロしている日本人を皮肉っている。
Q:日本では、電球1個を取り替えるのに何人の業者が必要か。(How many Japanese industrialists does it take to change a light bulb?)
A:3人。新しい電球が日本製であることを検証する(確かめる)人。電球を交換する人。古い電球を輸出する人。(Three -- one to make sure the new bulb is made in Japan, one to change the bulb, and one to export the old bulb.)
【解説】 日本のリサイクルビジネスを皮肉っている。
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